PAGE 2008 セミナー受講レポート 02/12
「攻めのクロスメディア展開! 最先端自動組版からWeb to Printまで」
受講日:2008年2月6日
講師は阿部成行氏(Adobe)、小澤氏(株式会社リンクス)、平田氏(株式会社オープンエンド)の3者。
近年、印刷の受注と共にWebページ作成、時には携帯端末用コンテンツ作成の同時受注をするケースが増えている。現状の印刷業界全体においては、“紙メディア以外は専門外”との認識から、他メディア用コンテンツ作成は外注に頼るケースが少なくない。
しかし、Adobeからの提案としては他メディアへ展開するためのソリューションとして、Creative Suiteパッケージの中にFlashやDreamweaver、Device Centralなどを含めているので、ある程度は内作を考える方向で利益率の確保を目指してはどうかという論調でプレゼンが行われた。
具体的には、外注作業との線引きは必要だと思うが、IllustratorとPhotoshopを使えるスタッフにはFlashを追加で学んでもらい、InDesignを使えるスタッフにはDreamweaverを追加で学んでもらうことにより、内作率を高めることを提案していた。入稿データをデータベース化した上で、紙メディアへの展開には自動組版を活用し、Webへの展開にはある程度インタラクティブなコンテンツ作成まで視野に入れる。それらの作業が、「アプリケーションの利用によりある程度手軽に行える環境が整いつつあるので、これを利用しない手はない」という、若干Adobe製品の宣伝に力点を置いたプレゼンだと感じた。
さて、他の講師による事例紹介という形での自動組版プラグインの紹介があったが、共通して言えるのはPAGE 2007におけるセミナーでも紹介されていたような、対話処理を残した半自動組版による不定形組への対応と、完全定形物への全自動組版エンジンを搭載したプラグインを発表していた点である。今年はそれに追加して、データベースとの双方向リンクを搭載した点を強調していた。双方向リンク自体はさほど目新しい技術ではないが、今後避けては通れないという意味においてInDesign上での編集からDBへの書き戻しが容易である点を強調していた。
他の講師のうち一方は株式会社リンクスの小澤氏で、同社はQuarkXPressのXTenshionとして実績のあるDBPublisherのInDesign対応版の発売を予定している。ブースにも立ち寄ったが、「今夏に発売を予定しているものの、会社への訪問デモは都内でないと難しい」との事だった。
もう一方は株式会社富士フイルムシンプルプロダクツの社長を退任し、新たに株式会社オープンエンドを立ち上げた平田社長。若干機能の制限があるものの、InDesign CS3向け自動組版プラグイン「OpenPublisher」をフリーソフトとして開発中。やはり組版後にDBに書き戻す仕組みを搭載している点が強調されていた。2008年3月2日からダウンロード可能との事である。これについてもオープンエンドのブースで話を伺ったが、無償版では1レコードにつき3画像しか貼り込めないとの事。それでも無料だけに利用価値は充分にあるものと思われる。なお、サーバー機能に対応させた有料版、及びフリーソフトの制限を解除させた有料版を配布する予定もあるとの事だが、それについては時期は未定との事だった。
「DTPに求められる機能と効果的な利用 ―DTPとスクリプト活用―」
受講日:2008年2月7日
JAGATの千葉氏の司会のもと、有限会社デジタル・ワークスの山崎氏、株式会社THINKSNEOの大里氏、株式会社シンクスの市川氏の3者によるセッションだった。
山崎氏は、プラグインとスクリプトの定義として(多少の語弊を含むことを前置きした上で)、プラグインはソフトにもともとない機能を追加するものであり、スクリプトはソフトにある機能を組み合わせて高速化するものだとした。その上で、デジタル・ワークスにおいての自動化のコンセプトは、DTPオペレーションの作業負担の軽減と標準化、チェックと修正作業を機械に任せることだと説明。副次的な効果としてヒューマンエラーの削減と校正負担の軽減による顧客信頼度の向上を挙げていた。しかし一方で、スクリプト開発にはInDesignオペレーションの知識を含むDTP経験とディレクションスキル、開発言語の知識が必要とし、山崎氏自身がスクリプトを書けるわけではないので開発できる人間が退社した場合の対策に頭を悩ませているとの事だった。
大里氏は、少人数での制作にスクリプトは不可欠だと前置きした上で、受注元の編集スタッフが作成するスクリプトに注文をつけ、その人と密に連絡を取り合い自社用にカスタマイズして利用していると説明。非常に興味深いデモを披露し、参加者の首を縦に振らせる内容だった。(内容自体はInDesign Conferenceと同じである)ただし、スクリプト自体は門外不出との事で、スクリプトが動作する様子を見せることに終始した。蛇足だが、InDesignが落ちることを警戒し、ムービーを利用してのデモだった。
市川氏は、古くからWeb上でスクリプトを公開してきた実績のある方で、スタンスとしては仕様の公開された言語を用いての“使い捨て”感覚のツールがスクリプトである、との観点から作成したスクリプトのソースは基本的に公開する形で活動を続けておられ、弊社でも一部利用させていただいている。InDesign Serverの有用性に言及し、UIを持たぬ同ソフトがプラグインまたはスクリプトでのみ動作可能であることを強調。いずれサーバーを設置して顧客にブラウザ上で入力したものを瞬時に組版することが常識となることを示唆し、現状でその仕組みを手軽に実現できることを紹介し、テストだけならローカルマシン上でInDesign Serverがなく通常のCS3しかなくても、Rubyを利用して現段階でその仕組みを作れてしまうことをデモンストレーションした。そのテスト用スクリプトはそのままInDesign Serverでも利用できるそうだ。
市川氏の質問コーナーでの意見で印象的だったのは、書いたスクリプトが社内にありさえすれば、たとえスクリプトを書ける人が退社した後でもその気でソースを読めばカスタマイズは可能である点を強調。仕様が公開され、ユーザーが利用できる技術である以上、スクリプトを使わないのは勿体ない点を参加者に対して啓蒙なさっていた。なお、市川氏はスクリプトを利用した自動化について、条件があえば有償での発注も受けておられるとの事だった。
受講日:2008年2月6日
講師は阿部成行氏(Adobe)、小澤氏(株式会社リンクス)、平田氏(株式会社オープンエンド)の3者。
近年、印刷の受注と共にWebページ作成、時には携帯端末用コンテンツ作成の同時受注をするケースが増えている。現状の印刷業界全体においては、“紙メディア以外は専門外”との認識から、他メディア用コンテンツ作成は外注に頼るケースが少なくない。
しかし、Adobeからの提案としては他メディアへ展開するためのソリューションとして、Creative Suiteパッケージの中にFlashやDreamweaver、Device Centralなどを含めているので、ある程度は内作を考える方向で利益率の確保を目指してはどうかという論調でプレゼンが行われた。
具体的には、外注作業との線引きは必要だと思うが、IllustratorとPhotoshopを使えるスタッフにはFlashを追加で学んでもらい、InDesignを使えるスタッフにはDreamweaverを追加で学んでもらうことにより、内作率を高めることを提案していた。入稿データをデータベース化した上で、紙メディアへの展開には自動組版を活用し、Webへの展開にはある程度インタラクティブなコンテンツ作成まで視野に入れる。それらの作業が、「アプリケーションの利用によりある程度手軽に行える環境が整いつつあるので、これを利用しない手はない」という、若干Adobe製品の宣伝に力点を置いたプレゼンだと感じた。
さて、他の講師による事例紹介という形での自動組版プラグインの紹介があったが、共通して言えるのはPAGE 2007におけるセミナーでも紹介されていたような、対話処理を残した半自動組版による不定形組への対応と、完全定形物への全自動組版エンジンを搭載したプラグインを発表していた点である。今年はそれに追加して、データベースとの双方向リンクを搭載した点を強調していた。双方向リンク自体はさほど目新しい技術ではないが、今後避けては通れないという意味においてInDesign上での編集からDBへの書き戻しが容易である点を強調していた。
他の講師のうち一方は株式会社リンクスの小澤氏で、同社はQuarkXPressのXTenshionとして実績のあるDBPublisherのInDesign対応版の発売を予定している。ブースにも立ち寄ったが、「今夏に発売を予定しているものの、会社への訪問デモは都内でないと難しい」との事だった。
もう一方は株式会社富士フイルムシンプルプロダクツの社長を退任し、新たに株式会社オープンエンドを立ち上げた平田社長。若干機能の制限があるものの、InDesign CS3向け自動組版プラグイン「OpenPublisher」をフリーソフトとして開発中。やはり組版後にDBに書き戻す仕組みを搭載している点が強調されていた。2008年3月2日からダウンロード可能との事である。これについてもオープンエンドのブースで話を伺ったが、無償版では1レコードにつき3画像しか貼り込めないとの事。それでも無料だけに利用価値は充分にあるものと思われる。なお、サーバー機能に対応させた有料版、及びフリーソフトの制限を解除させた有料版を配布する予定もあるとの事だが、それについては時期は未定との事だった。
「DTPに求められる機能と効果的な利用 ―DTPとスクリプト活用―」
受講日:2008年2月7日
JAGATの千葉氏の司会のもと、有限会社デジタル・ワークスの山崎氏、株式会社THINKSNEOの大里氏、株式会社シンクスの市川氏の3者によるセッションだった。
山崎氏は、プラグインとスクリプトの定義として(多少の語弊を含むことを前置きした上で)、プラグインはソフトにもともとない機能を追加するものであり、スクリプトはソフトにある機能を組み合わせて高速化するものだとした。その上で、デジタル・ワークスにおいての自動化のコンセプトは、DTPオペレーションの作業負担の軽減と標準化、チェックと修正作業を機械に任せることだと説明。副次的な効果としてヒューマンエラーの削減と校正負担の軽減による顧客信頼度の向上を挙げていた。しかし一方で、スクリプト開発にはInDesignオペレーションの知識を含むDTP経験とディレクションスキル、開発言語の知識が必要とし、山崎氏自身がスクリプトを書けるわけではないので開発できる人間が退社した場合の対策に頭を悩ませているとの事だった。
大里氏は、少人数での制作にスクリプトは不可欠だと前置きした上で、受注元の編集スタッフが作成するスクリプトに注文をつけ、その人と密に連絡を取り合い自社用にカスタマイズして利用していると説明。非常に興味深いデモを披露し、参加者の首を縦に振らせる内容だった。(内容自体はInDesign Conferenceと同じである)ただし、スクリプト自体は門外不出との事で、スクリプトが動作する様子を見せることに終始した。蛇足だが、InDesignが落ちることを警戒し、ムービーを利用してのデモだった。
市川氏は、古くからWeb上でスクリプトを公開してきた実績のある方で、スタンスとしては仕様の公開された言語を用いての“使い捨て”感覚のツールがスクリプトである、との観点から作成したスクリプトのソースは基本的に公開する形で活動を続けておられ、弊社でも一部利用させていただいている。InDesign Serverの有用性に言及し、UIを持たぬ同ソフトがプラグインまたはスクリプトでのみ動作可能であることを強調。いずれサーバーを設置して顧客にブラウザ上で入力したものを瞬時に組版することが常識となることを示唆し、現状でその仕組みを手軽に実現できることを紹介し、テストだけならローカルマシン上でInDesign Serverがなく通常のCS3しかなくても、Rubyを利用して現段階でその仕組みを作れてしまうことをデモンストレーションした。そのテスト用スクリプトはそのままInDesign Serverでも利用できるそうだ。
市川氏の質問コーナーでの意見で印象的だったのは、書いたスクリプトが社内にありさえすれば、たとえスクリプトを書ける人が退社した後でもその気でソースを読めばカスタマイズは可能である点を強調。仕様が公開され、ユーザーが利用できる技術である以上、スクリプトを使わないのは勿体ない点を参加者に対して啓蒙なさっていた。なお、市川氏はスクリプトを利用した自動化について、条件があえば有償での発注も受けておられるとの事だった。
ありがとうございます
当日は時間ぎりぎりに入場しながら最前列に座らせていただいて感謝しております^^
こちらこそお世話になりっぱなしですが、今後ともよろしくお願いします。
こちらこそお世話になりっぱなしですが、今後ともよろしくお願いします。
コメントの投稿
トラックバック
http://kstation2.blog10.fc2.com/tb.php/216-c617a166











まあ、これからも楽しいことがいっぱいあればいいなあ、と思ってます。
いろいろとお世話になることもあるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。